僕の好きな先生

”僕の好きな先生”こと小林春雄先生と電話が繋がった。


元々気の強い方ではなかった。
「大腸ガン」で気が弱くなっておられる。
・・・”教え子”の特権とでも言おうか、無理をさせてしまったのかもしれないが、同級生にメッセージまで託されてしまった。責任重大である。
その場で受話器を置いて、会いに走って行きたかったのだが、断られてしまった。

本来、”画家気質”の人である。
あの歌の通り、本当に”職員室は嫌いだった”はずである。


なんか、”遺言”を聞かされているような話の内容だった。


さっそく、最近、偶然再会した女子(今では、間違いなくイナセナおばさん)にメールで報告した。その彼女、怒ってた。
「栗原くんだけが、教え子じゃないのよね。追っかけて逝かれたらたまんないわよ!!」・・・と。



”マスコミ関係者”は一切シャットアウト・・・なのだろう、奥様の対応ははっきりしていた。
日野高校の時の、3年・・・・と言ったら、その部分をくりかえしておられた。
そして、長い”間”。
向こうで、電話の相手が何者であるかを伝える会話が聞こえた。


そして、あの懐かしい”声”だった。


残念ながら・・・、申し訳ないが・・・、先生と僕らの間には誰も入り込めないようである。